米国の医師や看護師など医療従事者の多くの団体は雇用主に、医療施設で働く従業員の新型コロナウイルスワクチン接種を義務づけるよう求めた。国内の大半の地域で新型コロナのデルタ株のため入院患者が増えていることが背景にある。米国看護師協会(ANA)や米国医師会(AMA)など約60の団体は、ワクチン接種を受けていない医療従事者が患者や介護施設入居者を感染リスクにさらしていると述べた。これらの団体は26日の発表文で「感染を拡大させないためにはワクチン接種が最も重要な方法だ」とした。米国人の新型コロナワクチン接種はここ数週間、勢いを失っており、ワクチン接種を完了したのは接種適格者の約57%となっている。AMAの最近の調査では医師の96%が接種を完了したが、医療従事者全体で見ると、米厚生省のデータの最近の分析では5月末時点で患者に直接接する病院従業員の4人に1人が接種を受けていなかったことが分かった。