静岡県沼津市がトップを独占
7カ所もランクイン

 CODが0.500mg/リットル未満で、全国で最も水質がきれいな海水浴場に選ばれたのは7カ所あり、全て静岡県の沼津市だった。御浜、大瀬、島郷、千本浜、井田、平沢(らららサンビーチ)、三津だ。

 井田は昨年も1位を記録していて、砂浜がなくゴロゴロした石とコンクリートの斜面のエリアで泳ぐようになっている人気の海水浴場だ。「井田ブルー」とも呼ばれるほどの美しい海で、ダイバーもよく訪れる。

 御浜は、伊豆半島ジオパーク内の御浜岬の内海に位置し、浅瀬でもたくさんの色鮮やかな魚を見ることができる。例年は海上遊具なども設置されて、利用者の多い海水浴場だが、今年は遊具設置がないので注意してほしい。

 大瀬は、周辺の海に約700種類の海中生物が生息し、井田と同様、ダイビングスポットとして有名だ。また、三津は、近隣の人が主に利用するようなこぢんまりとした海水浴場である。

 なお、島郷、千本浜、平沢は、今年はコロナの影響で開設されておらず、ライフセーバーもいないので、海には入らないように注意してほしい。

 なぜ、沼津市の海ばかりランクインするのか。その理由は、沼津市が面する駿河湾の水深が深いこと、同市に流れ込む富士山由来の河川の水質がきれいなこと、駿河湾は湾ではあるが外洋に対して開けており、水がよどまないことなどが有利に働いているという。

 なお、昨年の1位には沖縄県宮古島市の前浜ビーチも入っていた。しかし、今年は残念ながら沖縄が新型コロナウイルスの影響で海開きができず、そもそもデータが非開示のためにランキングの対象から外れている。