深刻な3つのリスクとは?
狙われる「ロイヤルファミリー」

 眞子さまは一般の29歳女性ではなく、「菊のカーテン」の中で生まれて、我々日本人ですら知らない儀式を体験し、「皇室の秘密」を目の当たりにしてきた人である。そのような国家神道のキーマンが、かなりクセの強い母子と家族になる。しかも、異国の地で新婚生活を送っていくのだ。これで「リスク」がないと考える方がお気楽すぎる。

 では、一体それはどんなものかというと、深刻なものから挙げていくと以下の3つがある。

1.海外諜報機関が仕掛ける皇室スキャンダル
2.小室さんの「メーガン妃化」
3.眞子さまの「広告塔化」

 まず、1に関しては「スパイ映画の見過ぎだよ」と冷笑する方も多いかもしれないが、そうやって笑っているのは、平和ボケしている日本人だけだ。世界では「ロイヤルファミリー」はほぼ例外なく、国家間の諜報戦に巻き込まれる。その中でも特に、王室・体制から離脱した人物ほど「利用価値」が高いので格好の獲物となる。

 有名なところでは、ダイアナ妃がわかりやすい。

 チャールズ皇太子と離婚して、王室を離れた後も各国の諜報機関はずっとダイアナ妃を監視していた。米メディアによれば、NSA(国家安全保障局)は、ダイアナ妃の電話を盗聴していたという。

 なぜそんなストーカーみたいなことをしていたのかというと、イギリスの「弱み」を握るためだ。利害が衝突したり、対立しているような国からすれば、国家の根幹を揺るがすようなスキャンダルをいかようにも活用できる。例えば、非公式な交渉でカードとして使うこともできるし、メディアを使って公にして、国際世論を味方につけるということもできる。

 クアラルンプール国際空港で暗殺された金正男氏もそうだ。

 北朝鮮というベールに包まれた国の中枢を知る上で、これほど最適な人物はいない。彼が持つ情報の中には金正恩氏の権威・求心力を低下させ、北朝鮮の政治体制を崩壊させるようなものもあったかもしれない。だから、CIA(米・中央情報局)は金正男氏を「協力者」として重宝して彼の逃亡生活を支えていた。彼の息子も現在、CIAがかくまっていると言われている。