現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
全国のベストセラーランキングで続々と1位を獲得し、34万部を突破した著書『1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
「生きがい」ってあるの?
みなさんは日々、生きている実感を持っているでしょうか。生きる意味を見失って、絶望して生きている人も多くいるようです。
そもそも、生きる意味とか生きがいって、必要なんでしょうか。僕は「必要ない」と思っています。強いて言うなら、好きな映画やゲームを見たりやったりすることが生きがいですし、それに思う存分の時間をかけることが生きる意味だと思っています。
たまたま優秀な人で人生の目的みたいなものが見つかって、「iPS細胞」や「ワクチン開発」や「障害者支援」など、自分が果たすべきものに向かっていく姿は、とても美しいかもしれません。
でも、そういう人は限られています。当たり前に見つかるものではないんですよね。
「時間」を「お金」で満たすな
じゃあ、どんな人生を歩めばいいのでしょうか。それは、「ヒマな時間」に何をするかがわかっている人です。
ヒマな時間や突然の休みができたときに、「自分は一体、何をすればいいのだろう?」と何も思いつかないような人は、かなりまずい人生を送っているでしょう。
あるいは、瞬間的に、「時間があれば買い物をする」「ギャンブルをする」「風俗に行く」など、多くのお金を使うことによって時間を満たしてしまう人もいます。これも非常にまずい人生です。
たしかに、体験や経験にお金を使うのは、アリでしょう。食べたことのないラーメンを食べに行ったり、競馬場がどんなところかを見に行くなど、経験になるものはOKです。しかし、それを満たされないものを埋めるために同じ経験を無思考で繰り返してしまうのはどうなんでしょうか。
何か1つでもいい。時間をかけよう
ヒマな時間ができたときこそが、あなたの人生そのものです。
コツコツと絵を描いたり、プラモデルを作り込んだり、武術を極めたり、見たことのない作品を見ているときは、とても有意義な時間です。
そのように、お金をあまりかけずに、時間をかけて取り組んでいることが1つでもあればいいのです。それが1つあるかないかで、その後の人生の幸福度はどんどん変わっていきます。
自分が好きでやっていること。あまりお金がかからないこと。延々とやり続けられること。そういったものを1つでもいいので見つけてみてください。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。