現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
全国のベストセラーランキングで続々と1位を獲得し、34万部を突破した著書『1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
「右肩上がりの個人」になるために
人生のピークはいつでしょうか。若いときが体も心も元気なので、10代や20代と言う人もいれば、働き盛りの30~40代、あるいは常にピークを更新し続けて50~60代、それ以上と答える人もいると思います。
落ちぶれていく子役タレントや天才キッズたちの人生は、悲劇のように描かれますが、それは人生のピークがあまりに早く来すぎているからでしょう。つまり、ピークを後ろに後ろに持っていくことができれば、つねに成長している感じを味わえて豊かな人生になるということです。
10代や20代がピークなのは、動物的な特徴として仕方ありませんから、そこからアタマを使ってピークを更新し続けられるようにしていくのが賢い生き方だと僕は思います。
人生のピークのための「ある特徴」
成功者には「ある特徴」があります。
僕がこれまで会ってきた成功者は、大体「コンプレックス」を持っています。特に圧倒的に多いのは、高校時代にモテなかったことです。
高校時代に非モテだった人は、その後、人生のピークを後半に持っていく人が多い傾向があります。
若いうちにイケメンでモテていて調子に乗っちゃうと、後がキツくなってきます。それは、生まれ持った素質だけで戦うことしか知らず、溜め込んだエネルギーを仕事や勉強に振り分けることができなくなるからです。
「コンプレックス」がある人は、「今はつらくても後から回収できる」と信じて目の前の仕事や勉強に打ち込むことができます。
絶望して生きる、その前に。
もちろん、コンプレックスを埋め続ける人生はつらいものです。
承認欲求を求め続けてフォロワーをお金で買い続けるような人生が豊かなわけがありません。どこかで「これで十分だ」という天井を見極めるのも、大事なことです。
ただ、できるだけその天井は上にあったほうがいいに越したことはありません。
早くにピークを迎えてしまうと、あとは絶望して生きることになりますからね。そうならないためにも、自分にあるコンプレックスに気づき、それを埋める努力を少し若いうちから頑張ってみるのはアリだと思います。
僕の周りの友人でも、オタクで非モテでどうしようもない奴らは多いですが、まともな学歴でまともな会社で正社員として働いていれば、20代後半からは良い人生が待っていることがほとんどです。それから人生のマイナスを回収していくのもいいのではないでしょうか。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。