インドは新型コロナウイルス感染症向けのメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンを年末までに国内で製造する準備を進めている。成長が続くインドの製薬業界にとって画期的な進展となり、世界のワクチン製造拠点の強化にもつながるとみられる。米ファイザーや米モデルナがmRNA技術に基づくコロナワクチンを市場に投入したことを受け、世界では多くの企業が後に続こうと競っている。インドではナレンドラ・モディ首相の後押しもあり、企業がこの新たな分野での存在感を高めようとしている。先頭に立とうとしているのがジェンノバだ。ジェンノバのワクチン候補「HGCO19」は政府が資金を一部拠出し、米シアトルに本社を置くHDTバイオと共同で開発が進んでいる。ジェンノバのサンジェイ・シン最高経営責任者(CEO)によると、このワクチンはセ氏2~8度で保管できることが特徴。保管や物流面での障害が多い低・中所得国での配布が容易になるとみられる。
インド、年内にmRNAワクチンの国内製造目指す
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