中国は、「大き過ぎてつぶせない」という教訓を、近く学ぶことになるのだろうか。同国第2位の不動産開発会社「中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ)」は280の都市で1300件のプロジェクトを進めるが、その負債総額は3000億ドル(約33兆3000億円)前後に達している。恒大集団が投資家に引き渡すはずの未完成の集合住宅は160万戸に上る。金融債務に限ってみても、銀行と債券保有者に対する同社の債務は885億ドルに上り、このうち370億ドル分は1年以内に返済期限を迎える。同社は9月23日が期限だった8350万ドル分の債券利払いができず、9月29日には4750万ドル分の支払いが実行できなかった。確かに30日間の支払い猶予期間があるが、デフォルト(債務不履行)に向けて秒読みが始まっている。
【オピニオン】中国は恒大集団を救済するのか
大きく賭けた中国の不動産投資家は退職資金を無くす可能性も 政府には悪い予兆
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