石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は、全体の産油量を毎月日量40万バレルずつ増やすことで合意した。代表者が4日明らかにした。この増産規模は、来年までに産油量を新型コロナウイルス流行前の水準に戻すために、グループが以前合意していた計画の通りで、一部で予想されていた大幅な増産は見送った。決定を受け、原油先物価格は2014年以来7年ぶりの高値に上昇。米指標油種のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は3%高の1バレル=78.13ドル、国際指標油種のブレントは3%余り高い同81.77ドルをつけた。このところの原油高を踏まえて、市場ではOPECとロシア主導の産油国グループが一段と大幅な増産に踏み切るとの観測も出ていた。