エリザベス・ウォーレン米上院議員(民主、マサチューセッツ州)は4日、連邦準備制度理事会(FRB)高官による私的な金融投資について、インサイダー取引規制に抵触していないか調査するよう証券取引委員会(SEC)に要請した。リチャード・クラリダFRB副議長の名前も挙がっている。ウォーレン氏は米証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー委員長に宛てた書簡で、FRB高官3人による「倫理的に疑問のある取引」の合法性を審査するよう求めた。このうち2人、ボストン地区連銀のエリック・ローゼングレン総裁とダラス地区連銀のロバート・カプラン総裁は、昨年株式の個別売買を活発に行っていたことを示す資料が9月上旬に公開され、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がこれを報じると、いずれも先週辞任した。