エリザベス・ウォーレン米上院議員(民主、マサチューセッツ州)は5日の上院本会議で、米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長に対する口撃を強め、FRBが「腐敗文化」に染まっているとして残念であるとの認識を示した。ウォーレン氏は、パウエル氏は「指導者として失格」で、「わが国には、高い倫理基準の設定・執行に積極的に取り組み、問題発生時には速やかに行動する指導者が必要だ」と述べた。ウォーレン氏にはパウエル氏がそうした務めを果たしていないように見えるという。FRBを巡っては、複数の幹部が株式などの取引を活発に行っていたことが物議を醸している。ウォーレン氏は「パウエル氏が議長就任後に、このような行為を防ぐための措置を講じなかった理由が定かでない」とし、「確かに、幹部らによるこの手の行為がFRBに対する世間一般の信頼を損ね、それによってFRBの実効性が低下することは、パウエル氏も理解している」と述べた。