想像してみてほしい。もう仕事が終わる頃、急ぎではないが同僚に聞くことがある。この同僚はすでに帰宅しているが、とにかく電子メールを送ることにする。あなたは同僚からすぐに返事がくるのを期待するだろうか。恐らくすぐ返事が返ってくるとは思わないだろう。だが、同僚はそれを理解しているだろうか。筆者が学術誌「Organizational Behavior and Human Decision Processes(組織行動と人の意思決定プロセス)」に発表した研究では、その答えはノーだ。さらに悪いことに、メールを何気なく送るときにこの事実を認識していないということは、燃え尽き症候群の原因となりかねない「常にオン状態」の労働文化に私たちが加担しがちだということを意味する。
時間外に仕事のメール 「すぐ返信」の呪縛の解き方
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