台湾は過去数十年間で最も深刻な中国からの軍事的脅威に直面している。台湾の邱国正・国防部長(国防相)がこうした認識を示した。邱氏は6日、中国人民解放軍は2025年までに最小限の代償で本格的に台湾に侵攻する能力を持つとの見通しを語った。邱氏は防衛予算を巡る立法院(国会)での答弁で台湾の軍事面の現状について、「私が軍に入ってからの40年以上の間で、最も厳しい」と述べた。中国の戦闘機や爆撃機150機近くがこの4日間で台湾防空識別圏に進入しており、台湾の蔡英文総統は6日、中国は地域の平和を乱しているとして非難した。蔡氏は与党・民進党幹部に向けた動画で、「偶発的な衝突を回避するため、一定の自制を行使すべきと中国当局に警告したい」と述べた。邱氏も、わずかな誤算が危機を招く恐れがあるとの認識を示している。
中国、2025年までに本格的な台湾侵攻能力 国防部長が警告
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