全てはただ楽しい夢だったのだろうか。中国の不動産デベロッパー、花様年控股集団(ファンタジア・ホールディングス・グループ)のドル建て債の投資家は、1年前には1桁台ながら妙味のある利回りに酔いしれていたが、今では元本の償還を受けられずにいる。他の多くの投資家も、近いうちに同じような状況に陥るかもしれない。ファンタジア・ホールディングスは4日、2億0600万ドルの社債を償還できなかった。クジラ級の中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ)に比べれば同社ははるかに小規模で、昨年の売上高は34億ドルだった。エバーグランデの売上高は790億ドルだ。ただ、好景気の間に手を広げ過ぎた多くのデベロッパーが、同じような運命をたどる可能性がある。