映画館の終焉(しゅうえん)は大げさに吹聴されてきた。だが、新型コロナウイルス感染流行後の世界で、映画館がどのように生まれ変わるのかは未知数だ。9月初旬からの好調な興行を受け、かつてはコロナ禍の恒久的な犠牲者と考えられていた業界への期待がよみがえった。米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーのマーベル最新作「シャンチー/テンリングスの伝説」は9月3日の公開以来、米国で2億0600万ドルを超える興行収入を記録。同じくマーベルのキャラクターを題材にしたソニーの「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」も、先週末の公開で9000万ドルと好調な滑り出しとなった。公開が延期されていたMGMのジェームズ・ボンドシリーズ「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」は、今週末の米国内公開に先駆けて、海外市場で1億2100万ドルの興行収入を上げている。
米映画館、「007」が頼みの綱
「ノー・タイム・トゥ・ダイ」など秋の公開作品に高い期待
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