爆発物を搭載したドローン(小型無人機)による石油タンカー襲撃。ガザ地区から発射された無人機がイスラエルの居住区を攻撃。サウジアラビアの製油所やパイプライン、米軍も駐留するイラク基地への空爆――。欧米やイスラエルの当局者によると、こうしたドローンを使った一連の攻撃はイランおよび、中東におけるその代理勢力が仕掛けたものだ。イランが急ピッチでドローンを開発・配備できるようになっていることで、すでに不安定な中東地域における安全保障の均衡に異変が起きているという。当局者の話では、商用ドローンの急成長などを背景に、部品は容易に入手できる状況にあり、ドローン自体は通常、こうした一般に広く浸透している部品から製造される。中にはイスラエル・米国の軍用ドローンの設計をまねているものもあるという。