米石油大手エクソンモービルは、藻類を輸送用燃料に変える長期的な研究に取り組んでいるが、それは単なるPR活動にすぎないと見なす科学者もいる。そうした見方は間違っていると同社は述べている。エクソンは、遺伝子組み換え技術を用いることで、この小さな有機体から抽出した油でジェット機や大型トラックに燃料を供給するという目標に近づいていると話す。政府の補助金や奨励金があれば、2020年代中に藻類バイオ燃料を商用化できる見通しだという。それについては懐疑的な意見も多い。他のほぼ全ての石油メジャーが、2010年代初頭に行った投資でほとんど結果が得られなかったことを受け、藻類の研究を断念している。エクソンは2017年に突破口を開いたと主張しているが、まだ結果を立証していない。同社が商用可能な量のバイオ燃料を生産し、利益を出すまでは、疑念は消えないと藻類の研究に詳しい科学者らは話す。
エクソンの藻類バイオ燃料、偉業か単なるPRか
グリーン燃料実現に近づいたとの主張を一部科学者は疑問視
有料会員限定
あなたにおすすめ