グリーンボンドに続いて、ブルーボンドが脚光を浴びつつある。  積載能力で世界最大のコンテナ船主であるカナダのシースパンは今年、ブルーボンドを10億ドル(約1140億円)近く発行した。海上での温室効果ガス排出や汚染物質の低減につながる船舶に使途を限定することで、新たな投資家を引き付ける狙いがあった。  この案件から、持続可能な投資に対する熱狂ぶりが世界の海にまで拡大していることがうかがえる。ブルーボンドは、気候変動への対応や化石燃料からの移行促進を目指し、関連プロジェクト向けの資金調達コストを抑制するために発行される「グリーンボンド」の新形態だ。