ネットでコメディアンとして活動するアダンデ・ソーン氏は昨年、ユーチューブのアドバイザーと打ち合わせをした際、辛辣(しんらつ)なフィードバックを受け取った。それは「新しい動画は見られていない」というものだった。ソーン氏は「Swoozie(スウージー)」という名前でアニメを使用したコメディーチャンネルを運営しているが、チャンネルで動画の内容をちょっと変えてみたところ、登録者が離れ始めた。ユーチューブのオードリー・イーザリー氏はミーティングで再生回数の減少を示すグラフをソーン氏に見せ、動画を10代の若者や大人の視聴者に気に入られていた元の内容に戻すよう促した。イーザリー氏の指導は、ユーチューブを巨大動画サイトへと築き上げた「目に見えない足場」の一部だ。ユーチューブが爆発的な成長を維持するには、ソーン氏のような動画制作者(クリエーター)に視聴者を魅了し続けてもらう必要がある。そのため、イーザリー氏らユーチューブ側が提供するコンサルティングサービスの需要が一段と高まっている。