新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まって以来、体がけいれんしたり、突発的に声を発したりする「チック症」によって病院を訪れる10代の少女が増えている。運動障害疾患を専門とする医師らは当初、困惑した。チック症を患う少女は珍しい上、それら10代の子どもたちは症状の数が異常に多く、発症は突然だった。米国、カナダ、オーストラリア、英国の一流の小児病院の専門家が何カ月にもわたって患者を調査し、互いに協議した結果、少女たちのほとんどに共通点があることを発見した。動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」だ。医学誌に最近掲載された多数の記事によると、トゥレット症候群だと自ら話すティックトックのインフルエンサーの動画を少女たちが見ていたことを医師は発見した。トゥレット症候群とは、不随意(本人の意思とは無関係)に繰り返し特定の動きをしたり、音を発したりする神経系の障害だ。
「チック症」の10代少女が増加 TikTokが一因か
患者に共通していたのは「トゥレット症候群」のインフルエンサーの動画
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