スーパーカーは高価なおもちゃか、それとも貴重な資産か。この問題は、フェラーリ、ランボルギーニ、アストンマーティンといったクルマの所有者だけでなく、株式投資家にとっても重要だ。企業レベルでは、こうしたブランドがそのスピードとルックスに見合った経済的リターンを生み出す可能性はあるが、その保証はない。特に、スーパーカー・メーカーが自社のうなるエンジンの伝統にふさわしい電気自動車(EV)を開発する必要がある時代には、まさにそう言える。ランボルギーニはこれまで財務的な問題を多く抱えてきたが、22日に北イタリアの本社で開催した投資家向け説明会では、四半期業績の急成長を祝った。このような動きは一般的に、1990年代末の絶頂期にこのブランドを買収した独フォルクスワーゲン(VW)がスピンオフを行う前兆と解釈され得る。VWを巡っては、2018年にヘルベルト・ディース氏が最高経営責任者(CEO)に就任して以来、ポートフォリオ再編のうわさが渦巻いている。
スーパーカー市場、スリップしながらEV時代へ
ランボルギーニは近年急成長したが、EV技術やフェラーリとの競争に取り組む必要がある
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