2022年2月に北京で開催される冬季オリンピック(五輪)の組織委員会は、参加者ほぼ全員にワクチン接種か21日間の隔離を義務付けるなど厳格な新型コロナウイルス対策を打ち出した。コロナ感染対策の「プレーブック」第1弾で示した条件は、今夏開催された東京夏季五輪のものよりかなり厳しく、中国政府の示唆していた意向が確かめられた格好だ。選手や大会関係者は直航便での北京到着を義務付けられる見通しで、多くの国はチャーター便の手配を余儀なくされそうだ。このルールは東京五輪にはなかった。また宿泊先、練習施設、競技場にも専用手段で移動させ、外部との接種を遮断する「クローズド・ループ(閉回路)」モデルを採用する。このループの外に出られるのは帰国時だけだ。