イーロン・マスク氏は再び大もうけした。自ら立ち上げ最高経営責任者(CEO)を務める米電気自動車(EV)メーカー、テスラの時価総額が25日、約1兆0300億ドル(約117兆2450億円)となったのだ。目下の金融政策を受けて資産価格が急上昇していることを踏まえても、これは驚くべき業績と言える。テスラの株価は25日の取引で12.7%上昇した。米レンタカー大手ハーツ・グローバル・ホールディングスから「モデル3」10万台の受注を獲得したことが好感された。テスラは2020年、約50万台しか生産していない。モデル3の価格は約4万ドルだ。ハーツが購入することで、テスラ車の一般的な認知度が広がる。富裕層が美徳をひけらかすための道楽ではなく、大衆市場ブランドとなる機会が高まるだろう。