――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  半導体不足は、世界で最ももうけている自動車メーカーにさらなる利益をもたらしている。トヨタ自動車にとっての課題は、電気自動車(EV)へのシフトがさらに進む将来をどう乗り切るかだ。  トヨタが4日発表した2021年7-9月期(第2四半期)決算は、販売台数が前年同期からほぼ横ばいにとどまったにもかかわらず、営業利益は48%増となった。半導体をはじめとする部品不足で生産に支障が生じている他メーカーとは対照的だ。トヨタはおそらく高級車の生産を優先したのだろう。