米下院のナンシー・ペロシ議長(民主、カリフォルニア州)は、医療・教育・気候変動に関する歳出法案を4日にも採決にかける構えだが、さまざまな障害に直面している。議員らは移民問題や州・地方税控除を巡って議論を続けた。ペロシ氏の発言内容に詳しい関係者らによると、同氏は4日、民主党下院議員らとの非公開協議で、同日中に下院で歳出法案の採決を行い、翌5日には上院で可決済みのインフラ投資法案の採決を行いたいと話した。進歩派は歳出法案の内容に満足できないとして、約1兆ドルのインフラ投資法案の可決を阻止してきた。ペロシ氏は具体的な日程を公言することは控え、「どちらの法案も可決するつもりだが、そのためには、いずれも必要な票数を確保しなければならない」と記者団に語った。