中国の不動産開発大手、中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ)は先月、プライベートジェット機2機を売却して5000万ドル(約57億円)余りを調達し、ドル建て債の利払いに充ててデフォルト(債務不履行)を回避した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。関係者およびビジネスジェットに関するデータベースによると、米国の航空機投資家がジェット機を購入したという。中国恒大は先月、期限を過ぎた2本のドル建て債について30日間の猶予期間の終了間際に利払いを実施したが、ジェット機2機の売却手続きも同月に完了していた。オンライン上の記録や事情に詳しい関係者によれば、中国恒大は直近で4機のプライベートジェット機を所有しており、さらに1機を発注していた。同社の創業者である許家印会長は、その全盛期に豪華なジェット機を購入し、自身や幹部らが世界各地に移動する際に利用していた。
中国恒大、デフォルト回避にプライベートジェット売却
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