米カリフォルニア州在住のリンダ・ストゥルツさん(72)は昨年の秋、歯に冠をかぶせる治療に1100ドル(約12万5000円)が必要だと知ったが、そのお金がなかった。そこでストゥルツさんはクレジットカード「ケアクレジット」を利用することにした。ヘルスケアやペット関連の費用向けに米消費者金融会社シンクロニー・ファイナンシャルが提供するものだ。このカードについて初めて知ったのは、飼い猫を連れてどうぶつ病院を訪れたときだった。現役時代はソーシャルワーカーだったストゥルツさんは、メディケア(高齢者向け医療保険制度)の一種であるメディケア・アドバンテージの歯科保険を使えるが、地元にはそれを受け付ける歯科医が見つからない。昨年のかぶせ物にかかった費用は完済したが、今年になってまた、歯の詰め物の費用約700ドルをこのカードで支払った。まだ580ドルほどローン残高が残っている。2月までに完済しなければ、約27%の利息を払わなければならなくなる。
高額な歯の治療 あきらめる米国人に救いの手?
歯科治療のために借金をするか、わずかな貯金を切り崩さなくてはならない状況に
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