――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  英蘭系エネルギー大手ロイヤル・ダッチ・シェルは、オランダの王冠を手放し、より機敏な英国の平民になろうとしている。これは投資家にとって朗報だが、それを迫られる前に自主的にやっていれば、さらに良かった。  シェルは15日、英国とオランダに分かれていた組織構造を見直し、英国に一元化することを発表した。社名も「ロイヤル・ダッチ」を外し、単なる「シェル」に変更する。エネルギー移行のペースが加速する中、こうした措置は自社株買いの加速やポートフォリオの変更を後押しすることになる。