16日の米国株式市場で、米新興電気自動車(EV)メーカーのルーシッド・グループが時価総額でフォード・モーターを抜いた。同業の新興リビアン・オートモーティブも先週の上場後早々にフォード抜きを達成しており、投資家のEVへの熱狂が改めて浮き彫りとなった。ルーシッドは午前の取引で約15%値上がり。米東部時間午後0時頃には時価総額が830億ドル(約9兆5000億円)に膨らみ、フォードを抜いた。午後終盤の取引ではさらに上値を伸ばし、約20%急伸している。ルーシッドは15日、上場後初めて決算を発表した。同社幹部は前日開催したアナリストとの電話会議で、初モデル「ルーシッド・エア」の予約が伸びているとして、明るい見通しを示した。またアリゾナ工場での生産も拡大する計画だとしている。