ロシア政府は、ミサイルで自国の人工衛星を破壊したことについて、その正当性を主張した。これに先立ち、米当局者は、人工衛星の破壊で多くの破片が発生したため国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士が危険にさらされていると指摘していた。米国務省によると、ロシアのミサイルが人工衛星に命中し、軌道上に1500個の追跡可能な破片と、数十万個の小さな破片が発生した。ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は16日、稼働していない同国の宇宙探査機に命中させる実験に成功したと発表した。国防省によると、この宇宙探査機は1982年から軌道上にある。米政府は、ロシアがこうした破壊実験を行ったことを批判。国防総省の報道官は「われわれは、宇宙を兵器化したり、宇宙を平和的な商業企業の活動や探査に適さない場所にしたりするいかなる国にも懸念を抱いている」と述べた。