ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、やりたい放題だ。ロシア政府はウクライナとの国境沿いの地域に軍の部隊を集結させている。ロシアの同盟国であるベラルーシは、北大西洋条約機構(NATO)の東端に難民を押しつける難民攻撃を仕掛けている。勢いに乗ったロシアの指導者は、今度は宇宙という新たな前線での挑発行為を開始した。米バイデン政権によれば、ロシアは15日、旧ソ連時代の機能停止した人工衛星を対衛星ミサイルで破壊した。米宇宙軍によると「この衛星破壊実験で発生した地球周回軌道上の宇宙ゴミは、観測可能な大きさのものだけで1500以上に上っており、軌道上のより小さな宇宙ゴミの数は何十万個にも上る可能性が大きい」という。国際宇宙ステーションに滞在する米国、ドイツ、ロシアの宇宙飛行士らは、宇宙ゴミの浮遊域を脱するための回避行動を強いられた。