米政府当局がビットコネクトの米国人プロモーターから押収した約5600万ドル(約64億円)分の暗号資産(仮想通貨)売却を求めていた件について、連邦判事がこの申請を受け入れた。司法省によれば、米国内で行われた暗号資産関連の捜査で一度に押収された金額としては過去最高。トッド・W・ロビンソン判事は、司法省とカリフォルニア州南部地区連邦検事局が先週行った申請を受け入れ、米国人プロモーターのグレン・アルカロ被告が得た利益の押収を認めた。同被告は押収に同意していた。アルカロ被告の弁護士はコメントを控えた。米証券取引委員会(SEC)は9月、ビットコネクトと創業者サティシュ・クンバニ氏を提訴、世界各国の投資家から集めたビットコインを不正利用し20億ドル(約2290億円)をだまし取ったとした。アルカロ被告は米投資家に対する詐欺行為を行ったとして連邦裁判所で有罪を認めている。