2位のヤマハは884.9万円
3位は新潟県のゼネコン・福田組で845.0万円

 2位は、昨年に引き続き楽器・音響機器メーカー大手のヤマハ(静岡県)。年収は昨年比6.7%減の884.9万円だった。同社のモーターサイクル製造部門が分離・独立して誕生した二輪世界大手、ヤマハ発動機は714.1万円で16位に入っている。

 3位はゼネコンの福田組(新潟県)で845.0万円。昨年比で5.2%の年収アップとなり、昨年の6位から順位を三つ上げた。一方、昨年3位の新潟放送は昨年比6.6%減の763.8万円で、今年は7位となった。

 新潟県の企業では、昨年689.0万円で26位だった第一建設工業が、昨年比9.7%増の755.6万円となり、8位に順位を上げた。前述の福田組や、668.2万円で33位の植木組(昨年は620.5万円で58位)など、新潟県の建設会社で年収アップが目立つ結果となった。

 4位は石川県金沢市に本店がある今村証券で、年収は819.4万円だった。昨年は717.6万円で18位だったが、昨年比14.2%ものアップとなり、順位を大きく上げた。

 5位は、昨年と同じく福井県の三谷商事で、810.1万円だった。そのほか福井県では、福井コンピュータホールディングス(HD)が743.6万円で11位にランクインしている。

 6位は長野県に本社を置く電気計測器メーカーのHIOKIで、769.9万円。昨年の779.1万円からは微減だったものの、昨年より順位を一つ上げた。長野県ではキッセイ薬品工業が748.8万円で10位に入ったほか、建設業のヤマウラが14位(720.4万円)、北野建設が15位(718.0万円)、半導体パッケージの開発・製造を行う新光電気工業が17位(713.8万円)、セイコーエプソンが19位(712.0万円)となった。

 今回、年収が700万円を超えた企業は22社あった。県別にみると、静岡県と長野県がトップタイで6社、次いで新潟県が3社、さらに富山・福井・山梨の3県がそれぞれ2社で続いた。石川県は1社だった。

 ランキング完全版では、11位以下の計100社を掲載しているほか、平均年収が700万円を超えた22社の業種別の傾向についても分析している。ぜひチェックしてみてほしい。

(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)

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