今枝翔太郎
#14
業績の伸び悩むパナソニックで、収益を下支えしているのが電気設備を手掛けるエレクトリックワークス(EW)社だ。EW社は旧松下電工系の“傍流”でありながら、国内外で圧倒的なプレゼンスを誇っている。ただし、国内では蛍光灯の製造禁止で市場環境が激動しつつある。それでも、パナソニックは優位を保つことができるのか。EW社の“勝ち筋”に迫る。

日本では、大手電機メーカーが安定した収益源を求めて相次いで医療機器ビジネスに参入した。しかし、その後は本業の失速に伴い、医療機器事業を手放すところもあれば、M&Aで勢力を拡大するところもあるなど明暗が分かれた。電機各社の優勝劣敗が鮮明になっている国内医療機器業界の勢力図を描き出すとともに、米国勢が強い医療機器業界での日本勢の「勝ち筋」を探る。

1月29日、ソニーがCEO(最高経営責任者)の交代を発表した。経営体制に大きな変化がないように見えるが、実は水面下では早くも次期社長レースの号砲が鳴っているという。ソニーのトップ人事の真意を探るとともに、「ポスト十時」有力候補を公開する。

#13
パナソニック ホールディングス(HD)では、組織再編やリストラなど構造改革が進行中だ。現社長の楠見雄規氏は、改革に一定のめどが付いた段階で後任にバトンを渡すとの見方が浮上しており、社内では次期社長予想の話題で持ち切りだ。創業家の松下家が“復権”するという説もささやかれているという。パナソニックHDの次期社長人事を予想するとともに、「創業家復活説」を徹底検証する。

#12
今年、パナソニック ホールディングスの津賀一宏会長が退任した。同氏は2012年に社長に就任すると、プラズマディスプレーや個人用スマートフォンからの撤退を決めた一方で車載電池事業を育てるなど、大胆な「BtoBシフト」を推し進め、当時苦境に陥っていたパナソニックを復活させた。ダイヤモンド編集部は、構造改革真っただ中の13年に津賀氏を直撃していた。そこでは“脱家電”を打ち出し、デジタル家電に代わる「二つの成長分野」を掲げている。津賀氏の発言は、パナソニックが再び構造改革に着手した現在でも非常に示唆に富むものだ。当時のインタビューを再配信する。

パナソニックが、管理職向けに“大盤振る舞い”の人員削減を進めていることが、ダイヤモンド編集部が独自に入手した内部資料から分かった。年齢別・役職別の「割増退職金の実額」が判明しただけでなく、半ば強制的に会社を去らねばならなくなる“退職奨励策”が行われている実態も明らかになった。パナソニックの管理職向け割増退職金の実額を年齢別・役職別に一挙公開するととともに、退職金の積み増しにとどまらない“退職奨励策”の手口を明かす。

#11
パナソニックが注力してきた水素燃料電池は、二酸化炭素(CO2)を排出しないため、ニーズが急拡大する可能性を秘める。国内ではパナソニック、東芝、トヨタ連合の3陣営が水素燃料電池の覇権を争っているが、大きく成長できている陣営はまだないようだ。水素燃料電池の勢力図を明かすとともに、ビジネスとして軌道に乗せるための課題に迫る。

業績の伸び悩みが続くパナソニック ホールディングスが、1万人もの大リストラに踏み切る。ダイヤモンド編集部が独自に入手したリストラに関する内部資料を読み解くと、年齢別に割増退職金に差をつけることで、「ある年代」を狙い撃ちにしていることが判明した。内部資料から明らかになったパナソニックのリストラの実態を暴露するとともに、割増退職金の年代別増減データを一挙公開する。

#10
パナソニックの車載電池は、かつては世界トップを誇っていたが、中韓勢が台頭した現在ではシェアが激減し、プレゼンスは低下している。そこに追い打ちをかけるように、世界的な電気自動車(EV)の失速や主要顧客米テスラの不振など不測の事態が続き、「内憂外患」状態にある。パナソニックグループの成長領域である電池事業の苦境を徹底解明するとともに、反転攻勢に転じるための課題を明らかにする。

#9
1万人のリストラを含む経営改革を断行中のパナソニックは、1990年代にも危機に直面していた。2000年に松下電器産業(現パナソニック ホールディングス)社長に就任した中村邦夫氏は「破壊と創造」を掲げ、「ナショナル」ブランドの廃止やリストラなど改革を進めて業績をV字回復させた。今から25年前の「週刊ダイヤモンド」2000年9月9日号では、当時社長に就任したばかりの中村氏が経営のビジョンを明かしていた。「製造業の新しい成功モデル」を構想しつつ、役員から若手社員に至るまで幅広い層の社員と対話しながら組織風土の変革にも取り組んでいた。当時のインタビューを再配信する。

#8
大改革中のパナソニック ホールディングスは7月30日、グループ再編の概要と一部事業会社のトップ人事を発表した。1万人のリストラに次ぐ改革の“二の矢”のはずだが、株式市場からは早くも「経営体制は大丈夫なのか」と施策を疑問視する声が上がっている。パナソニックグループの再編と「不可解な役員人事」の真意に迫る。

非鉄大手の住友金属鉱山は、社員の年収では大手総合商社などにかなわないが、採用活動は好調だ。離職率は高い年でも3%程度で、社員の定着ぶりが顕著なのだ。人気の低下が指摘される国内製造業の中で、同社が人材確保に成功しているのはなぜなのか。住友金属鉱山の「超・低離職率」の理由を解明するとともに、同社の人事施策の成果と課題を明らかにする。

エレクトロニクス大手の三菱電機の株価が好調だ。2022年頃までは1500円を下回っていたが、現在は3000円を超えている。株式市場の高評価の背景には、大胆なポートフォリオの組み替え戦略がある。今後3年で1兆円のM&A投資枠を設ける一方で、今年度中に売上高で8000億円規模の事業を終息させるかどうかを見極めるというのだ。今年4月に三菱電機のCFOに就任した藤本健一郎氏を直撃。藤本CFOは、現在の3割増にあたる時価総額8兆円を目指すと語った。

#7
パナソニックで家電事業が苦境にあえぐ中にあっても、BtoBで冷蔵庫などを手掛けるコールドチェーン事業は海外M&Aを通じて成長を続けている。だが、この事業は市場環境が厳しさを増している上、収益性で他社の後塵を拝している。パナソニックのコールドチェーン事業の“勝ち筋”を究明するとともに、同事業が抱える課題に迫る。

#6
パナソニックは、重点投資領域の一角を占めるサプライチェーン・マネジメントの分野で大胆な投資を続けている。米マイクロソフトからの“出戻り社長”である樋口泰行氏が率いるパナソニック コネクトが、過去数年で総額1兆円規模の巨額買収を実行しているのだ。コネクト社は、莫大な投資額に見合った成長を遂げられているのか。コネクト社の実情を大解剖するとともに、「1兆円買収」のシナジーを徹底的に解明する。

#11
国内鉄鋼業界は、中国勢の攻勢などで苦境にあえぎながらも賃上げを続けてきた。では、実際の年収はどれくらい上がっているのだろうか。日本製鉄、JFEホールディングス、神戸製鋼所の3社について、直近2年度の平均年収から「賃上げ率」を算出したところ、「意外な序列」が判明した。鉄鋼業界3社の平均年収と賃上げ率を大公開する。

#8
電機大手各社は、優秀な人材を確保すべく、熾烈な「賃上げ競争」を繰り広げている。大手電機メーカーの給与事情を分析すると、「ある大手企業」の平均年収が前年度から80万円もアップしてトップに躍り出たことが明らかになった。電機業界7社の年収推移を大公開し、給与アップの“デッドヒート”ぶりをお伝えする。

#5
パナソニックが成長軌道に乗れない一因として、古い体質を指摘する声が上がっている。そこでダイヤモンド編集部は、企業の与信管理を支援するベンチャーが集めた口コミデータを基に、パナソニック、日立、ソニーの企業文化を徹底分析。電機大手3社の組織風土の実情を明らかにする。パナソニックの体質は、本当に競合よりも古いのだろうか。

#4
パナソニックが、管理職向けに“大盤振る舞い”の人員削減を進めていることが、ダイヤモンド編集部が独自に入手した内部資料から分かった。年齢別・役職別の「割増退職金の実額」が判明しただけでなく、半ば強制的に会社を去らねばならなくなる“退職奨励策”が行われている実態も明らかになった。パナソニックの管理職向け割増退職金の実額を年齢別・役職別に一挙公開するととともに、退職金の積み増しにとどまらない“退職奨励策”の手口を明かす。

#3
業績の伸び悩みが続くパナソニック ホールディングスが、1万人もの大リストラに踏み切る。ダイヤモンド編集部が独自に入手したリストラに関する内部資料を読み解くと、年齢別に割増退職金に差をつけることで、「ある年代」を狙い撃ちにしていることが判明した。内部資料から明らかになったパナソニックのリストラの実態を暴露するとともに、割増退職金の年代別増減データを一挙公開する。
