あなたは仕事で疲れ切っている。上司はそのことを知る必要があるだろうか。民間調査機関コンファレンス・ボードが9月に調査した労働者の半数以上は新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)が始まってからメンタルヘルスが悪化したと回答。仕事量の増加やさまざまな境界線が曖昧になったことを主な原因に挙げた。企業はレイオフを実施して余剰人員がない上に、このところの大量辞職で会社に残った人の仕事は増えている。パンデミックが2年近く続き、人々はもうこれ以上できないと感じている。同時に、それを認めても以前ほどには不安を感じなくもなっている。「世の中であまりに多くのことが起きて、『調子が悪い』と言ってもよくなった。調子がいい人は誰もいなかったから」。心理療法や「職場のウェルネス」に関わるサービスを提供するブラック・ガール・ドクターの創業者、タイーシャ・コールドウェル=ハーベイ氏はそう話す。「『自分には助けが必要です』と言える人が増えている」