米国の戦略担当者らは、サイバー攻撃や極超音速兵器の時代であっても、米中の覇権争いの中では昔ながらの自然地理学的な対応が重要であることに気付き始めている。人口の少ない太平洋の島しょ諸国が、米国とその同盟諸国の熱い視線を集めていることは、こうした認識がもたらした成果の一つだ。ミクロネシア連邦(FSM)、キリバス、ナウルを結ぶ海底ケーブル敷設事業に対する米国、日本、オーストラリアによる共同投資は、その最新の一例である。