ほんの数日で新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大が加速する中、業務が阻害されたり、売り上げが鈍化したりする企業が出てきている。すぐに打撃を受けた業種の一つがレストランだ。レストラン予約サイト「オープンテーブル」のデータによると、11月28日までの週の米国内の予約座席数は2019年の水準を4%下回った。1週間後は同9%減、さらにその翌週12月12日までの週は12%減だった。あらゆる種類のビジネスが2年近く、サプライチェーン問題や労働力不足、コスト上昇、政府の規則変更など、パンデミックに関わる打撃と闘ってきた。事業を閉鎖した企業も多い。だが、政府の景気対策や根強い消費者需要のおかげもあって、多くの企業がこれまでパンデミックをうまく乗り越えてきた。利益を増やした企業さえある。目下、感染拡大ペースの速いオミクロン株をどう克服できるかが試されている。