当社では「喫食時品質」と呼んでいますが、お客様が商品を食べた時の品質について、特にテークアウトだと、できたてのおいしさは損なわれてしまう。

 そこで、バンズの保水性を高めてしっとりした食感が長持ちするようにしたり、ソースの粘度を上げたり、テークアウト用ボックスの中で蒸れないように空気穴をつけたり、一つ一つは小さなことですが、これらによってテークアウト時の喫食時品質は上がりました。

 当時はコロナの感染拡大など全く想像もしていませんでしたが、コロナ前は全体の6割だったテークアウト需要が今では7割を超えています。品質改善は結果的に、消費者ニーズの変化にうまく対応できたと思っています。

アントレプレナーシップを育てる
独自の会議方法

 当社が社員に求めるものは、大きく言えば二つあります。

 一つは、心を込めた商品とサービスでお客さまに喜んでもらうことを大切にするという当社が創業以来大事にしている価値観、いわばDNAを受け継ぐことです。そのために、私が社長就任後、経営方針を「モスの心」として体系化し、社員や加盟店の方々と共有しました。

 もう一つはアントレプレナーシップを持つことです。社員全員がアントレプレナーシップを持てば、これ以上に強い組織はないでしょう。

 アントレプレナーシップは、日本語だと「起業家精神」と言われていますが、「起業家活動」と訳すのが正しいと思っています。精神だけではなく、行動が伴わなければなりません。

 ここで言う行動とは、一言でいえば、「右手を堂々とちゃんと挙げて、自分の意見を言える人」です。

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手を挙げずに、ぼそっと発言するのはダメ

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