手を挙げずに、ぼそっと発言するのはダメです。

 手を挙げるのは勇気が要ります。注目されるし、大したことのない内容だったら恥ずかしいから、何を言うか一生懸命に考えなければなりません。

 そして、議案となっているAがいいのか、Bがいいのか、自分で意思決定し、それが間違っているかもしれないリスクを負って発表するのです。

 そうはいっても、社員全員に手を挙げさせるのは難しいでしょう。

 そこで、当社ではちょっと変わった会議方法を導入しています。

 例えばなにかの案件で、A案とB案があった際、その内容を聞いた後、じゃんけんをするように、全員で一斉にどちらがいいか、手を出し合います。まずは各自がどちらの案を選ぶか意思表示してもらうのです。

 そして、人数が少なかった案のほうから、全員にそれを選んだ理由を話してもらいます。そのあとは人数が多かった案の全員に、同じように選んだ理由を話してもらいます。いずれにせよ、担当者だけではなく、全員の意見をしっかりと引き出す、ある意味、民主的な方法をとっています。

 話が少し横道にそれますが、当社では取締役会に限らず、社内で会議する際は、できるだけ7人で行うようにしています。

 株式会社を作るときの発起人は、法律改正で今は1人でよくなりましたが、以前は7人必要でした。

 ところで、カンパニーの語源は「いっしょにパンを食べる仲間」、日本語でいう「同じ釜の飯を食う仲間」です。

 ここからは私の考えにすぎないのですが、7人というのは、一緒にパンやご飯を食べるのにちょうどいい人数だと思うのです。飲み会でも10人ぐらいになるとそれぞれで話し始めてしまいますが、7人ぐらいだと一つの話題でガンガンに盛り上がったりしますよね。

 さらに7人だと、3人・3人・1人に分けることができます。

 ある議案があり、両側にそれぞれ3人座り、その間にリーダー役である1人が座ります。

 そして、両側のそれぞれが「三人寄れば文殊の知恵」で自説をまとめて相手側とぶつけ合うことで、しっかりとした議論ができます。こうして、それぞれの強み、弱みなどを出し尽くした後、リーダー役である1人が最終判断をするのです。

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創業時からの価値を受け継ぎ、飲食以外の参入も検討

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