今年はストックピッカー(銘柄選別者)の市場になるはずだった。  2020年終盤に中小型株や割安株が上昇し、1月に始まったミーム(はやりネタ)株ブームもあって、今年はアクティブ投資の復活が期待されていた。ところが、2021年が終わろうとしている今、プロのストックピッカーは、ほとんどがベンチマークのSP500種指数に後れを取っているという、いつか来た道にいる。  SPダウ・ジョーンズ・インデックスのマネジング・ディレクター、クレイグ・ラザラ氏は、1月に多くの資産運用者が楽観論に浸っていたのは、何も新しいことではないと語る。