――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  昨年は自動車メーカーにとって極めて異例な年だった。数十年にわたる過剰生産がもたらしたパターンを覆し、需要より供給の方が大きな問題になった。電気自動車(EV)の販売が伸びる中、この経験は覚えておく価値がある。  米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は昨年、少なくとも1960年代以降で初めて、米国市場の販売台数で王座を譲った。同社は4日、2021年の納車台数が220万台になったと発表した。日本の大手トヨタの販売台数は230万台だった。  こうした変化は、見かけほど歴史的なものではない。