米連邦準備制度理事会(FRB)は5日、昨年12月14~15日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公開した。それによると、当局者の間では高インフレに対する懸念が深まっていたことが明らかになった。会合では、2022年に利上げペースを速めることが検討された。FOMC後に公表された当局者の予想では、大半が22年に25ベーシスポイント(bp)の利上げが少なくとも3回あると想定していることが示された。昨年9月時点では、当局者の半数ほどが利上げは23年まで実施されないと予想していた。議事要旨によると、インフレ上昇が長引き、特に企業や消費者が物価の急速な上昇を織り込み始めれば、FRBはより積極的な対応を迫られる可能性があるとの懸念が当局者の間で深まっていた。
FOMC議事要旨、高インフレへの懸念の高まりを反映
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