韓国はさまざまな指標で
日本より「豊かな国」になる
韓国はこれまで高い経済成長率で日本との差を縮めてきた。そして、いま日本を追い越そうとしている。
成長率の高さから見て、どのような指標でも韓国は日本より豊かな国になり、今後、日本との格差を広げていくだろう。
同じことが台湾についても言える。韓国と台湾はドル換算の1人当たりGDPでほぼ同程度の水準だ。台湾も高い成長率で日本の水準に近づき、いま日本を追い越そうとしている。
しかし、韓国も台湾も産業構造で製造業の比率が高く、輸出に対する依存度が高い。経済全体の情報化が進みつつある世界のなかで、必ずしも未来型の産業構造とは言えない。このような構造の国が将来も成長を続けられるかどうかは疑問だとする意見もある。
また、人口高齢化に伴う労働人口増加率の低下が成長率を低下させるとの見方もある。事実、韓国の成長率は、ここ数年は鈍化している。
それでも日本が韓国を今後「逆転」するのは容易なことではない。