ジョー・バイデン米大統領が13日、こよなく愛される児童絵本で言うところの「ひどくて悲惨で最低最悪の日」に見舞われると、保守系コメンテーターのジャック・ポソビエク氏はツイッターにこう投稿した。「今日は歴史的な日だ。われわれはバイデン政権の終焉(しゅうえん)を目にした」これはもちろん誇張だ。大統領の任務に浮沈はつきもので、ロナルド・レーガン、ビル・クリントン時代がまさにこれを裏付ける。バイデン氏は任期4年のうち、ようやく2年目に突入するところだ。とはいえ、バイデン氏が先週耐えたもの以上の苦境を想像することは難しい。投票権強化に向けたバイデン氏の取り組みは、社会福祉・気候変動対策を盛り込んだ「ビルド・バック・ベター(より良い再建)」法案がすでに昏睡(こんすい)状態に追い込まれた上院で、ほぼ死に追い込まれたかに見える。さらに連邦最高裁判所は、政権による大企業を対象とした新型コロナウイルスワクチン接種義務づけの息の根を止めた。政府データによると、インフレ率は40年ぶりの水準に跳ね上がっている。ウクライナ侵攻をロシアに思いとどまらせるための外交努力も、ここにきて行き詰まっているようだ。
バイデン氏と民主党、今後1カ月が正念場
中間選挙を控え、一般教書演説までの態勢仕切り直しが不可欠
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