欧州各国のデータが明らかになるにつれ、新型コロナウイルスの「オミクロン株」がこれまでの変異株ほど深刻な被害を及ぼさないとみられることがわかってきた。欧米の多くの国では感染者数は横ばいか減少に転じており、オミクロン株による流行拡大が北半球で最も早かった英国は、オミクロン対策で導入した行動制限の解除を進めている。新規感染は依然として多いものの、英仏やベルギーなどの保健当局によると、集中治療を受けているコロナ患者数は以前の流行時より少なくなっている。米国では祝日の影響で実態をつかみにくくなっているが、1日当たり新規感染者数(7日間平均)は75万人超、コロナ入院者数は15万8000人超と、依然として過去最多に近い水準で推移している。