石油大手の未来を知りたければ、たばこ会社の過去を見てみればいい。誰を信じるかによるが、表面上だけ環境に優しい企業をよそおって、「グリーンウオッシュ」された、利益をひたする追求するマネーマシンになるか、事業を転換し、旧製品が地球や健康に与えたダメージの回復に専念するかのどちらかだろう。ややこしいことに、その両方の場合もある。1980年代から数年前まで、たばこ大手はマネーマシンだった。たばこの販売はほぼ毎年少しずつ減少していたが、価格はそれを補って余りあるほど上昇し、利益率は極めて高かった。しかし、新技術が全てを変えた。電子たばこや加熱式たばこの開発が、ビジネスモデルとマーケティングを一変させた。たばこ大手は今や、環境、社会、ガバナンス、さらには健康問題でもリーダーであることを示そうとしている。