ウクライナは今週実施した国債の入札で、目標額を調達できなかった。同国がロシアに侵攻される可能性を巡り、投資家が神経質になっている様子が浮き彫りになった。1日の国債入札で、ウクライナは約2億1400万フリブナ(約8億6000万円)を調達した。このうち大半を6カ月債が占め、1年債と1.5年債はいずれも取引が成立しなかった。財務省によると、一部の2年債とドル建て債は買われたものの、これら国債による調達額は100万ドル(約1億1000万円)に届かなかった。先週の好調な入札は、1回で1億ドル近くを調達していた。財務省によれば、ウクライナ国債の海外保有比率はロシアが国境周辺の軍備を増強する前の10%から8%に低下した。