北京冬季五輪が閉幕する2月20日まで、株式市場には近寄らない方がいいかもしれない。これはあなたが考えているほど突拍子もないアドバイスではない。少なくとも学界では過去15年にわたり、国際スポーツ競技大会の影響で、世界の株式市場のリターンが平均を下回ることはよく知られている。この相関関係を最初に指摘したのが、学術誌「ジャーナル・オブ・ファイナンス」に掲載された2007年の研究だ。「スポーツのセンチメントと株式のリターン」と題されたこの論文は、ロンドン・ビジネス・スクールのアレックス・エドマンズ氏、コロラド大学ボルダー校のディエゴ・ガルシア氏、ノルウェー経営大学のオイビンド・ノーリ氏の3人が執筆した。