国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は2日、ウクライナが核兵器取得を模索しているというロシアの主張を否定した。ウクライナの核プログラムはIAEAの監視下にあり、平和的利用に限られているという。ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は1日、ウクライナのゼレンスキー政権が「自国で核兵器を取得する計画に関連し、危険なゲーム」に着手したと指摘。ウクライナは今も旧ソ連の核技術にアクセスできるほか、これら兵器を実現させる手段もあるとした。その一方で主張の証拠は示さなかった。グロッシ氏は、ウクライナの査察に関し幅広い権限を持つIAEAとして、不当な活動は確認していないと述べた。グロッシ氏はロシアによる主張に関連し、核不拡散を巡りウクライナが示している証拠について、その内容を疑わせるような情報はなにも手にしてないと述べた。IAEAは長年にわたり、ウクライナの核プログラムを監視下に置いている。
ウクライナの核兵器開発、IAEAが否定 ロシアの主張退ける
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