ハイテク関連の新たな職はどこで見つかるのか? その答えはシリコンバレーから遠く離れた場所になりつつある。バージニア州バージニアビーチ、ウィスコンシン州マディソン、ノースカロライナ州ダーラムといった規模が小さめの都市は、ここにきてハイテク関連の雇用が力強く伸びている。一方で、従来ハイテク企業が集まっていた都市では雇用の拡大ペースが鈍っている。ブルッキングス研究所の報告書で分かった。サンフランシスコやサンノゼといったハイテク拠点でも豊富な雇用が生まれているが、その伸びは2019年以降、減速している。代わりに雇用創出で存在感が高まっているのが、サンベルト(気候が温暖な米南部と西部)の都市やカレッジタウン(大学が中心の街)、ユタ州オグデンなど休暇先として人気の場所だ。テネシー州ナッシュビルでは1100人、アリゾナ州フェニックスでは1400人以上の新たなハイテク関連の雇用がそれぞれ生まれた。この他、フィラデルフィアやミネアポリス、気候が温暖なノースカロライナ州シャーロット、サンアントニオといったかつてハイテクとは縁のなかった都市でも、雇用が小幅に伸びている。
米テック雇用、シリコンバレー外で急成長
サンベルトの都市やカレッジタウンが台頭
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