ひろゆきが断言「優秀な人はビジネスを2回成功させる」そのワケとは?ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「優秀な人」の定義

 あなたのまわりで「優秀だな」と思う人は、どんな人でしょうか。

 営業成績が抜群な人。高い年収を稼いでいる人。どんどん出世していく人……。

 いろんな定義があると思います。ここでは、ビジネスにおいて「優秀かそうじゃないか」を見抜く方法について述べていきましょう。

「2回目」が重要

 優秀かどうかを僕が見分けるポイントは、「一発屋かどうか」です。

 どんな仕事でも「たまたま」と「狙いどおり」の二種類があります。

 たとえば、輪投げをしているとしましょう。遠くの棒を目がけて、輪っかを投げます。

 最初のうちは、外しまくります。しかし、何十回も投げていると、1回くらいはうまく成功するでしょう。

 ここで大事なのは、「次の一投目」です。

 輪っかが入った感覚を覚えていれば、もう1回、連続で棒に入れることができるはずです。

 2~3回連続で入れることができれば、その人は「輪投げのセンスがある」ということになります。しかし、その後に何度も外すようなら、それは「さっきのはたまたまだった」ということになります。

「一発屋」か、それ以外か

 ビジネスも同じです。

 いろいろな事業をやっていると、そのうち1つくらいは当たることがあります。

 どんな素人がやっても、当たるときには当たります。

 そして、重要なのは、次のビジネスです。

 一度目の成功をちゃんと本質的に理解できているのか、それとも的外れな理解しかできていないのか。

 前者であれば、他の事業でも再現性があるでしょう。

 たとえば、ドワンゴ創業者の川上量生さんは、着メロ事業で成功した後、ニコニコ動画でうまくいきましたし、その後もN高という事業を軌道に乗せています。

 たまたまの一発屋ではなく、勘所をつかんで他の事業でも成功させています。

 優秀かどうかは、ここがポイントです。

 1つの成功だけでなく、2つめ、3つめの成功につなげられるかどうか。優秀かどうかを見極めるには、そこに着目するようにしましょう。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、44万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。